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討伐から帰ってくる兵士を迎える慰安婦

「----おばちゃん日本兵隊も死んだ?------

 兵隊さんが討伐に行って夜帰ってきますやろ。その夜帰るときには、うちたちはろうそくの灯を持って城門まで迎えに行くんですよね。そうすっとね、若い兵隊さんが『おばちゃん元気で帰ったよ』って声をかけるんですよね、そんなときはうれしくてね、ほっとしたもんだったですよ。
 戦死された方は、満丸(慰安所)のそばで城壁のちょっとばかし広い所で焼くんですよね。そんなときはうちの妓もみんな出て見送るんですよね。焼かれるときのブジュブジュっていう音がですねえ・・・・・。涙が出て止まらんやったですよ。負傷された方は運城までトラックでしょう。励ますと手を握って離さないよねえ」(「戦争と人間の記録 軍隊慰安婦・新装改訂版」金一勉 編著・徳間書店・1992、初版は1977「芸者・黒須かなの従軍」上坪隆、p172-173)


《討伐から帰ってくる兵士を迎える慰安婦・小説『春婦伝』の場合》


 部隊の帰るのは、城門分哨の位置からは半里もさきから見えた。分哨は部隊を発見すると、電話で本部に知らせるので、またたくまに方々に知れわたる。彼女たちもあわてて、パフで顔をたたき、口紅をぬって、そとへかけだす。どっちの城門からはいってくるかをたしかめて、その城門まで走っていく。城門の分哨のわきで、彼女たちはかたまって、舞台の帰りを待つのである。そのとき春美の胸の動悸のかなしいくるしさは誰も知らなかった。
 やがて尖兵がはいってくる。そのなかには、彼女たちの知った顔の兵隊を見つけると、「おい、オレのスーちゃん、元気か」とか、「吉田は生きとるか」とか、「青木は達者か、死んどらんだろうな」と口々に騒ぎたてる。(以下略)(『肉体の門』田村泰次郎(筑摩eブックス)~『春婦伝』)


※「スーちゃん」:「慰安所で恋愛の関係ができるとそう呼んだものだった。わたしたちにはたいてい一人ずつスーちゃんがいた。」(『文玉珠 ビルマ戦線 楯師団の「慰安婦」だった私』p69)

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テーマ:従軍慰安婦性奴隷制問題 - ジャンル:政治・経済

「日本の女には七年間の貸しがある」と言い放った田村泰次郎の怒りとは.......

「(略)復員して、最初に発表した感想文のなかで、『日本の女には七年間の貸しがある』と放言したのは、率直な私の気持であった。戦地で私たちの相手になったのは、大陸の奥地へ流れてきた朝鮮女性たちで、そんなところでは、日本女性は数すくなく、ほとんど将校によって独占されていた。彼女たちは、私たち兵隊をさげすみの眼で見てさえいたといって、過言ではない。(略)」(『わが文壇青春記』田村泰次郎・新潮社 1963,p208)

こんな田村の日本女性に対する怒りが、小説『春婦伝』でも描かれていた。

「(略)将校たちは連絡とか、なんとか、いろんな名目をつけて日本の女たちのいる沿線の町へ出る機会が多いので、そのときにうんと人間らしいたのしみができるために、前線での彼女たちとの遊びなど、酒を飲んだり小便をしたりすることと同じ生理的なこととしか思っていない。ところが兵隊たちは、たまに沿線の町へ出張しても、肩の星と、うすよごれた服装とで、日本の女たちから軽蔑されて、問題にされないので、みんな日本の女たちを罵りながら、ゆくさきはやっぱり彼女たちのところである。彼女たちは、そういう兵隊に真剣になって立ちむかってくれるのだ。兵隊たちは彼女たちと、逢いしあったり、なきあったり、喧嘩したり、罵りあったりして、わずかに生甲斐を感じた。(略)」(『春婦伝』田村泰次郎~『肉体の門』筑摩eブックス)

※『春婦伝』内の「彼女たち」は朝鮮人慰安婦を指す。

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この能川元一氏の『帝国の慰安婦』批判は最初で最大の間違いである。~能川元一氏に反論する

以下の部分は能川元一氏の最初で最大の間違いである。

「一、『日本の戦歴』写真の解釈について

 この点に関する検証の必要性を筆者が感じたのは、同書を精読すべく再び手にとった時である。朴裕河氏は第一部第一章の冒頭で、ある一枚の写真に言及している。」(『千田夏光「従軍慰安婦」は「帝国の慰安婦」においてどのように援用されたか』・能川元一・『季刊 戦争責任研究 第85号』p3)


では、朴裕河教授の『帝国の慰安婦』(朝日新聞出版)の24ページにはどう書かれているのかというと

「(略)ところがその作業の中に数十枚の不思議な女性の写真を発見したのである。兵隊とともに行軍する朝鮮人らしい女性。頭の上にトランクをのせている姿は朝鮮女性がよくやるポーズである。占領直後とおぼしい風景の中に和服姿で乗り込む女性。中国人から蔑みの目で見られている日本髪の女性。写真ネガにつけられている説明に“慰安婦”の文字はなかった。が、この女性の正体を追っているうち初めて“慰安婦”なる存在を知ったのであった。(千田一九七三、二一五頁、以下略)

『占領直後とおぼしい風景の中に和服姿で乗り込む女性。中国人から蔑みの目で見られている日本髪の女性』。おそらくこの言葉が、あの十五年戦争における『朝鮮人慰安婦』を象徴的に語っていよう。なぜ朝鮮人慰安婦が、『日本髪』の『和服姿』で日本軍の『占領直後』の中国にいたのか。そしてなぜ『中国人から蔑みの目で見られてい』たのかも、そこから見えてくるはずだ。
 これまでの慰安婦をめぐる研究や言及は、このことにほとんど注目してこなかった。しかし、この点について考えない限り、朝鮮人慰安婦をめぐる記憶の闘いは永遠に続くだろう。(以下略)」


「最初で最大の間違い」を見つけることができただろうか?能川氏は「一枚の写真に言及している」と述べているが、朴教授が注目したのは『占領直後とおぼしい風景の中に和服姿で乗り込む女性。中国人から蔑みの目で見られている日本髪の女性』という千田氏の『従軍慰安婦』のあとがきに書かれていた「言葉」であって、ここでは写真については触れていないのである。

あの「河を渡る二人の慰安婦の写真」については、以前にも書いたとおり、「朝鮮人慰安婦」である。

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続・河を渡っている慰安婦の写真は「朝鮮人慰安婦」である~能川元一氏に反論する

「各新聞ともほぼ同数のネガと紙焼きの山をもっていたが、敗戦後米軍がその全ての提出をもとめてきた。それを毎日新聞大阪本社写真部長が『新聞記者の血と涙の結晶をそうそう提出できるか』と生駒山の農家にかくしたものの十年十五年たつうち所在不明になっていたが、これがたまたま発見された、というのだった。
 以来一年そのネガと紙焼きの山と格闘し『毎日グラフ別冊・日本の戦歴』(前後篇)にまとめ、これが爆発的に売れたのだが、整理分類しているうち下半身は褌一つで川を渡る兵隊の横を腰までスカートをたくしあげ頭へ荷物をのせた女性二人が同じように川を渡る写真をみつけた。さっそくその写真を撮った元従軍記者だった方をさがし話を聞くと『これが朝鮮ピーだ』と教えてくれた。」(『従軍慰安婦とは何か--高校生徹底質問!!』千田夏光・汐文社 1992.5)p52-53

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西野氏・山田氏の引用にも問題あり

西野留美子氏が引用した部分がなんとなく気になったので、ふだんあまり参考にしない山田盟子氏の『慰安婦たちの太平洋戦争』(光人社・1991)をひっぱり出して調べてみた。

まずは、西野留美子氏の記述。

「もう一人は二人分の日傘を脇に抱えている。『慰安婦たちの太平洋戦争』(山田盟子著)のなかの一文を想起する。
『・・・・将官用の女は日傘なしで歩くと、司令官から文句がでたのです。日焼けをしないでほしいと、三十本の日傘が駆逐艦で運ばれてきました・・・・』」『従軍慰安婦--元兵士たちの証言』西野留美子(明石書店 1992)p147

それで引用した部分を調べてみたら広田和子氏の『証言記録 従軍慰安婦・看護婦』からの引用なのだが、驚いたことに「」で囲ってある個所はオリジナルの文を編集してた。

それでは、『慰安婦たちの太平洋戦争』の記述。

「『将官用の女は日傘なしで歩くと、司令部から文句がでたのです。日焼けをしないで欲しいと、三十本の日傘が駆逐艦で運ばれてきました。ランチに乗せてもらっての島巡りは、中将旗がひるがえり、司令部の士官が二人もついて、あのときぐらい鼻の高くなったことはありません』」p165

実は、この「」で囲った文は菊丸さんの「手記」の部分と広田氏による「インタビュー」を足した文である。該当箇所を『証言記録 従軍慰安婦・看護婦』から引用しないが、何故、西野留美子氏はオリジナルの広田氏の著作から引用しなかったのだろうか。ちなみに「日傘」が運ばれたところはトラック島であり、中国ではない。


さらに千田夏光氏の『従軍慰安婦』からの引用も調べてみた。
「『(推定ではあるが、)昭和十三年十月二十八日の武昌、漢口攻略の頃には、全中国戦線に三万人から四万人の慰安婦が集められていた(とされている。)』(千田夏光『従軍慰安婦』)とすると、その四ヵ月前の写真の彼女らもそのなかの一人であろうか。」

実はこの引用文の前後には重要な言葉があり、西野留美子氏は断りもなく省いて引用している。(どこかで聞いた言い方であるが....)

()で囲った部分がカットされた言葉。
千田夏光『従軍慰安婦』(双葉社)p57を参照。

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